ハルタ Harta

2022/04/15

第三回八咫烏杯結果発表

8名デビュー確約の漫画賞「八咫烏杯」。第三回は、史上最長90ページの大作から、魅力が光る5ページの掌編まで、バラエティーに富んだ作品が選出! 才気あふれる作家たちが飛び立つ瞬間を、どうぞお見逃しなく! (受賞作品はハルタ94号から順次掲載。追って、この公式サイト上でも公開いたします)

受賞作品

あらすじ
空想好きのそらちゃん。下校中、ウサギを追いかけると、クラスの人気者・ゆめちゃんと出会って――。

編集者からの選評
甘く優しい世界観なのに、ツンとした空気感を持つ作風が魅力的でした。空葉さんが元々持っている空想と現実の感覚が、その表現に繋がっているのかなと感じます。持ち味を大事にしつつ、一緒に漫画の技術を磨いていきましょう。

作者コメント
普通になりたい普通の女の子の話を描きました。恋もバトルもありませんが、うさぎは出てきます。

あらすじ
大学3年の大晦日。全力で夢を追うことも諦めることも出来ず、くすぶっていた私のもとに、突然旧友が訪ねてきた。

編集者からの選評
「この人が語り掛けてくる言葉に、耳を傾けなければならない」と感じさせる作品でした。泥臭くも熱い感情を、真っすぐに描けるのは稀有な才能だと思います。読者の心を震わす漫画を世に出していきましょう。

作者コメント
年を重ねるにつれ薄れていく感情を、しっかりと残しておきたいと思いました。その時しか描けない漫画を描いていきたいです。

あらすじ
20世紀、ソビエト連邦のどこか。吹雪のため道に迷った女性が、ひと晩泊めてくれないかと訪ねてきた。しかし彼女の正体は、人喰いマトリョーシカだった!

編集者からの選評
90ページの大作。驚きの展開あり、小ネタの連打あり、カタルシスあり。ラストまで飽きずに一気に読ませます。キャラクターも魅力十分(二女と四女がお気に入り)。しっかりしたインプットを元に多彩な漫画を描いて下さい!

作者コメント
マトリョーシカをいやになるほどたくさん描けてよかったです。長尺ですが読んでもらえたら嬉しいです。

あらすじ
朝。目覚めて部屋のドアを開けると、世界が無かった! 外に出られないなら地下へ行こう。想像を超える冒険が始まる!

編集者からの選評
没入して読みました! 「インパクトのある導入→ワクワクの展開→最後に説明」という流れにより、読むハードルを下げていますね。徐々に明らかになる設定が面白く、夏町さんの考えている事をもっと見てみたいと思いました。

作者コメント
ロボットや絡む管、SF的な内容など自分にとって初めて描いたものが多く様々な挑戦が詰まった作品でした。

あらすじ
ロマンを求める心霊コレクターのふたり。お化けが潜む箪笥を取材に行くものの、残念ながら大ハズレ! と思ったら……?

編集者からの選評
軽やかなペンタッチに惹かれてページをめくったら、すぐに華やかな男女の絵がドン! そういうのってやっぱりグッときちゃうんですよね。背景や小物も含めて絵が饒舌なところ、即戦力としておおいに期待してます。

作者コメント
心霊写真をテーマに不思議な存在が形として現れる世界を描きました。わくわくしながら読んでもらえたら嬉しいです!

※「不死デスク」は、赤井孝美(ふぢのやまい)と井戸畑机によるユニットです。

あらすじ
僕は顔が描かれているパンがこわい。でも、気になるあの子はパン屋の娘で、街はギネス認定を目指して巨大顔つきパンを作ってて……。

編集者からの選評
巨大なパンが街の中に鎮座するという奇想天外な状況にもかかわらず、普通に暮らす人々の空気感の演出がとにかくうまかったです。画力は十分、加えて生活感も出せるのは素晴らしい武器だと思います。得意なところをまずは一緒にガンガン伸ばしていきましょう!

作者コメント
『全体性と無限』を読んで顔が食べられない男の子とファシズムの話を思いつきました。凧を250メートル揚げると捕まるらしいです。(赤井)
世界観が浮かないように作画していきました! 楽しんで読んでもらえたら嬉しいです!(井戸畑)

あらすじ
ヤドカリは、飼い主のことが気に入らない。ポップコーンをちょっとしかくれないし、透明なガラスの殻を与えてくるし。

編集者からの選評
キュートな雰囲気のイントロからは想像できないラストまで連れていく、飛距離が見事。奥行きを見せる構図選びや、動作の一瞬を切り取るのも上手い! エモい感傷をコミカルな展開で包んでいるところに、作家性を感じました。

作者コメント
部屋中カメラを構えるつもりで描きました。何気ない瞬間を印象的に描きたいです。殻を破り続けられるよう、精進します!

あらすじ
「芸能人で誰が好き?」そんな風に聞かれても、ちょっと困るな……。 感情の機微を切り取った、青春ショート。

編集者からの選評
見せ場の多い会話劇! コロコロ変わるキャラクターの表情と、工夫の効いた背景レイアウトで、テンポよく最後まで楽しめます。絵の基礎力が高いので、これからグングン伸びていくのではないでしょうか。楽しみです!

作者コメント
カレーパンが大好きな子を描いていたら自分も食べたくなってきました。パンコーナーを見るとカレーパンに目が釘付けです。

【特報】「八咫烏杯」第四回 開催決定!

第三回「八咫烏杯」に多くの投稿を頂き、誠にありがとうございました!
第一回、第二回に続き、たくさんの魅力的な作家と出会うことが出来て、とても嬉しく思っております。
「八咫烏杯」出身者は、ぞくぞくと執筆を重ねており、ハルタ94号には高砂美海さん、東金 桜さんが読切で登場いたします。

力を持った作家をさらに迎えるべく、「第四回 八咫烏杯」を開催いたします。締切は2022年秋。詳細はコチラのページから。 熱のこもった漫画を、ぜひ投稿して下さい。楽しみにお待ちしてます!

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