ハルタ Harta

2021/10/15

第二回八咫烏杯結果発表

8名デビュー確約の漫画賞「八咫烏杯」。第一回に引き続き、多くの意欲作が集いました。傑出した12名が受賞! 漫画界を盛り上げていく俊英たちの登場を、お見逃しなく! (受賞作品はハルタ89号から順次掲載いたします。追って、この公式サイト上でも公開いたします)

受賞作品

あらすじ
山野さんと会ってから、何かがおかしい。一緒に行ったカフェは廃屋になっているし、怪獣は街を闊歩しているし!

編集者からの選評
女の子がとても魅力的でした! 何を考えているか分からない様子が、「夢か現実か」という作品の内容にマッチしていますね。人物だけでなく背景や怪獣の描写にも気合が入っていて、どのページを開いても心が躍ります。

作者コメント
卒業制作時の漫画です。宙ぶらりんだった頃に描いたものなので、グニャッとしてます。次はやさしい話が描きたいです。

あらすじ
役場に勤める青年・田畑は、古民家カフェの店長・梅影と知り合う。業務上の関係だったふたりだが、梅影の無邪気な性格に田畑は次第に惹かれていく。

編集者からの選評
色気溢れる流し目と、平凡な日常の外へ踏み込むサービス精神。ふたつの武器に心惹かれました。読者を惚れさせ、「この人たちの人生の続きを読みたい」と思わせるキャラクター作りが出来ているので、早く連載をやりましょう。

作者コメント
田舎のどこか不気味な静けさをテーマに初の恋愛ものに挑戦しました。髪や服が舞う様子、まつ毛に隠れた瞳を描くのが大好きです!

あらすじ
国土交通省の伊巻は、ゴミの収集が一度も行われていない村を訪れた。調査を進めるうち、村の不自然な点に気づいていく。

編集者からの選評
冒頭から引き込まれました。「ゴミの出ない村」とは!? 謎を追う形になっていて、ページを捲る手が止まりませんでした。初めて描いた漫画ということで、今後がとても楽しみです。

作者コメント
秘境や土地のヌシに対するワクワク感を拙いながら形にしたいと思って描きました。お読み頂けたら幸いです。

あらすじ
私は今日も神様に祈る。難病を抱える妹の為に、お母様の望みに応える為に……。歪んだ愛に包まれた双子の運命を描く。

編集者からの選評
人間の優しさと残酷さ、その両方を描き出そうという強い志を感じました。唯一無二のキャラクターデザインも素敵。色々なジャンルの漫画を読んでみたいです。

作者コメント
主人公がただの弱い子にならないよう人間味を忘れないように気を付けて話作りをしていきました。楽しんで頂けたら幸いです。

あらすじ
猫耳娘のにゃのちゃんは、テストではいつも×だらけ。でも大好きな魚に関しては間違えたくないと一念発起! そして……?

編集者からの選評
キャラ良し! 背景良し! 小物良し! とにかく絵が達者で、人に愛されるキャラクターづくりに目を見張りました。4ページというショートながら、話のフリとオチもしっかり作られていて完璧。即連載も十分可能な腕前です!

作者コメント
猫耳をぺたぺた触られてるコマを描いてて楽しかったです。

あらすじ
うだるように暑い夏、私は古書店に佇む妖艶な店主に心奪われた。また会えるかと期待して、一冊の本を買ったものの……?

編集者からの選評
妄想たくましい活発女子と、ミステリアス美人。タイプの違うふたりのキャラクターがどちらも魅力的。髪の毛や服を細かく動かしたり、手や足のアクションを加えてみたり、女性の魅力の出し方にこだわりと工夫を感じました。

作者コメント
記憶のどこかにあったような、ふんわりとした空気感をお伝えできていれば幸いです。あわよくばそんな存在になれたら嬉しいです。

あらすじ
人食いの女王が恋をしたのは、食材である人間だった。道ならぬ、ふたりの恋路の果ては如何に。

編集者からの選評
魅力的な設定と、それを支える絵の力でぐいぐい読ませます。主役はもちろん、脇役までちゃんとキャラクターデザインがされていて目が楽しい。飽きさせない漫画作りに期待大です!

作者コメント
禁忌を犯してねじれた恋をする内容を描きたかったです。大好きなキャラクターたちなので楽しみながら描くことができました。

あらすじ
雨宿りをしていると、和装の男が通りがかり傘を貸してくれた。しかし何かおかしい。男のほうはずぶ濡れなのだ。

編集者からの選評
雨に濡れた男前が早々に登場して大立ち回り! 謎も散らしつつ楽しく解決するエンディング。まっすぐなエンタメを作れるはず。照れずに堂々とぶちかましてほしい。

作者コメント
受賞ときいてめちゃくちゃビビってます! 手汗がすごい。不思議な出来事と変人に思われがちないい男が出て来ます。

あらすじ
夜。漆黒の海に浮かぶ船を、ひとりの少女が徘徊している。暗闇の中で頭蓋骨に語りかける、彼女の正体は?

編集者からの選評
セリフで説明するのではなく、漫画の演出力で物語を伝えようとする想いが画面からあふれていました。漫画表現に対する意欲の高さを存分に発揮していきましょう!

作者コメント
未熟な僕が、拙い言葉を必死に紡いだ作品です。不気味な世界を絵本のようなテイストで作りました。とくとご賞味くださいませ。

あらすじ
少年は生まれ育った村を離れ、呪われた獣が住むという”森”の境界に店を構えた。案の定、獣たちに襲われてしまうが……?

編集者からの選評
少年と青年の体つきの違い、獣人と小動物の細やかな動きなどがきちんと描かれていて、観察力と画力の高さに驚かされました。幸せと恐怖、ふたつの感情を呼び起こすラストに、奥深い話作りの才能を感じます。

作者コメント
人間とは違う世界観に生きている生き物がとても好きなので、これからも沢山描いていければいいなと思います。おっきな人外をもふもふ!

あらすじ
母が死んでから人間を愛するのは止めた。命あるものは全て壊れてしまうから、人形の「マリア」さえ居てくれればいい――。

編集者からの選評
キュートな絵柄とショッキングな物語、そのギャップにドキドキしました。短く刺すようなセリフや不意打ちのめくり演出など、読み手のための工夫も盛りだくさん。これからのやまもとさんの活躍に期待大です!

作者コメント
モデルになってくれた、愛しのドールマリアにも受賞報告してきました! 気持ちを込めて制作したので、楽しんで頂けたら幸いです。

あらすじ
和菓子屋の俺のところに、毎日饅頭をせびりにやってくる彼女。柔和な人柄の裏に、彼女が抱えている秘密とは?

編集者からの選評
「突然現れて殆ど名人」という表現がありますが投稿作を読みながらずっとそう感じていました。現実を冷静に見つめる目、“人間”を年齢性別問わず描く想像力、自分の思いを物語にして読ませる力量。そして深い懐。吉田さん、描くべき人です。

作者コメント
受賞の連絡は「自分はこの世に存在し、他の人の中でも生きてる」証明のようだと感じました。この漫画もそんな物語となってます。

【特報】「八咫烏杯」第三回 開催決定!

第二回「八咫烏杯」に多くの投稿を頂き、誠にありがとうございました。 第二回の受賞者は早速、次回作の打ち合わせを行っています。 また、第一回の受賞者も、89号に掲載される寿薙えりかさんを皮切りに、続々とハルタに登場予定です。 新進気鋭の作家をさらに募集するため、2022年春、「第三回 八咫烏杯」を開催いたします。詳細は当ホームページとハルタ本誌にて追ってお伝えいたします。 皆さまの情熱のこもったご応募、お待ちしております!

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